ラテン圏における言語・論理の学は、11世紀に、アンセルムスに代表されるような形で再び活発化する。
まず、ヨーロッパ各地での学問的な活性化の中で、細々とした伝承だけであったアリストテレースの論理学著作も再びボエティウスの註解とともに、きちんととした形で読まれるようになる。 ロスケリヌスら音声論者(Vocales)は「普遍は単なる音声にすぎない」とし、後の唯名論 (Nominalismus) へとつながる議論を開始する。12世紀に入り、そうした運動の中でアベラルドゥス(アベラール)は、それまで漠然と使用されてきた「普遍」といった概念自体を問にかけ、大きな議論を引き起こす(普遍論争)。
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第二段階は、イスラーム圏に保持されたギリシア哲学諸文書の流入・翻訳を期にした(実際には、ビザンツ所有の文献の流入の影響もかなり大きかったらしいが)いわゆる12世紀ルネサンスである。 その動きは、イスラーム圏の進んだ科学探求の成果の導入のみならず、それまで論理学者としてのみ知られてきていたアリストテレースの広範な業績の再導入でもあり、これらの新材料の消化・吸収と反発が13世紀を形成することになる。だがそれは同時に、12世紀の活発な論理学探求の忘却でもあった。
第三段階は、そうした13世紀の活動を前提とした、より独自な14世紀の活動であり、これは例えばオッカムの論理学等に見ることができる(清水哲郎『オッカムの言語哲学』は、一哲学者にスポットをあてたものとはいえ、この時代の言語哲学の水準の高さを知るにたる好著)。